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アジアにおける東南アジア研究 第1回国際会議(SEASIA 2015)

2015/12/12 @ 8:00 AM - 2015/12/13 @ 5:00 PM

seasia2015_poster日時: 2015年12月12-13日
場所: 国立京都国際会館 map »

共済:国際交流基金アジアセンター、りそなアジア・オセアニア財団、アジア研究協会、京都大学

SEASIA 2015 Conference »
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SEASIA 2015 Conference 報告

2015年12月12日から13日にかけて、アジアにおける東南アジア研究コンソーシアム(SEASIA)主催の第1回国際会議「SEASIA 2015」(「see-Asia = シーエイジア」)が、京都国際会議場にて開催された。この会議はSEASIAが主催する主要な活動の一環で、今後2年に1度開催される予定であり、今回はその第1回目の会議となる。
SEASIAは東北アジアと東南アジアにおける10の地域研究を先導する研究機関により、地域に根差した東南アジア研究の振興を目的とし、2013年10月に創設された。参加研究機関は、京都大学東南アジア研究所(CSEAS)のほか、中央研究院 アジア太平洋研究所、チュラーロンコーン大学アジア研究所、インドネシア科学院、韓国東南アジア研究協会、シンガポール国立大学アジア研究所、南洋理工大学社会科学研究所、台湾東南アジア学会、ブルネイ・ダルサラーム大学アジア研究所、フィリピン大学アジア研究所の10機関に上り、チュラーロンコーン大学のスネート・チュティンタラーノン教授がSEASIAの運営委員会議長を務めた。事務局は現在、CSEASが担当している。
当会議の研究発表の募集には、28か国268機関から813件もの応募があった。会議の参加者は、ASEAN全10ヵ国と東チモール、そして北東アジア、アメリカ合衆国およびヨーロッパの15か国から計530名に上った。うち約半数の参加者は東南アジアを拠点とし、7割以上がアジアの出身者であった。 有望な若手研究者からベテランのシニア研究者が一堂に会し、79の分科会が設けられ、アジアにおける東南アジア研究の概念を再検討する試みから、歴史や文化への新たなアプローチ、人口移動、開発、環境、政治、経済、地域秩序の変容の諸問題に至るまで、幅広い分野において意見交換が行われた。
CSEASの研究者は、研究発表やディスカッション参加、またはオーディエンスとして、積極的に分科会を組織し、参加した。CSEAS の研究者により招集された各分科会は以下の通りである。ここからCSEASがカバーする学問領域および会議で発表されたテーマが見て取ることができる。

“On the Rise: Southeast Asian Studies for Region Making and Networking”
(司会:マリオ・ロペズ准教授)
“The Emerging Myanmar and the Resurgence of Traditional Agrarian Questions” (司会:藤田幸一教授)

“The Role of Media and Political Transformation in Contemporary Southeast Asia” (司会:伊賀司博士)
“Continuities and Transformations in the Sino-Myanmar Frontier: Cross-border Religious, Commercial, and Militia Networks, 1765-2015” (司会:今村真央博士)

“New Phase of Economic Growth in Southeast Asia”
(司会:三重野文晴教授)

”Leftist Writings in Southeast Asia: New Insights and Reinterpretations on Official History”
(司会:ジャファール・スリヨメンゴロ博士)

“Social and Cultural Foundations of Care in Rural Southeast Asia”
(司会:速水洋子教授)

“New Approaches to the Research and Preservation of Cambodian Cultural Heritage” (司会:Bong Sovath 教授 および小林知准教授)
“Environment and Society: Exploring New Research Agenda” (議長:ネイサン・バデノック准教授、司会:河野泰之教授)

12月12日の夕刻に開催されたセレモニーでは、福田康夫元内閣総理大臣の来賓講演、ワン・グンウ シンガポール国立大学教授およびパスーク・ポンパイチット チュラーロン コーン大学教授による基調講演がなされ、本会議のハイライ トとなった。
福田康夫元内閣総理大臣は講演の中で、ASEAN および周辺諸国における歴史問題、環境破壊、高齢化社会に関する課題を指摘され、東南アジアの研究者がそれらの問題に対して十分に研究し、各国および地域の未来のために解決策を見出すことが必要であると述べられた。 ワン教授は基調講演において、「東南アジア」を、地域として、 かつ研究目的および研究課題として構築することの重要性について論じられた。また、この地域の複雑で込み入った歴史と変遷を理解し、徹底的に分析・比較することによって、異なる文化圏同士や国同士の間に対話を生み出す可能性を東南アジア研究は持っている、ということを強調された。 パスーク教授は基調講演において、ここ30年の間に経済、政治、知識が大きく変化してきたことについて述べられた。
そして、世界全体がますます互いに結びつきを強め、複雑にグローバル化が進んだことによって、東南アジア地域における思考や行動のあり方も変わってきたことを指摘された。また、富や権力の不均衡という緊急性の高い課題の解決を目指すに当たっては、研究を学際的に行うことや、物事を大局的に見ることが重要であると強調した上で、研究者に対して、これからも世界と深く関わり続け、健全な学術研究や討論の場を保持するように求めた。
次回のSEASIA隔年会議は、2017年にチュラーロンコーン大学アジア研究所、人文学部および政治学部の主催で、バンコクにおいて開催される予定である。

関連リンク:
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/international/events_news/department/se_asia/news/2015/151213_1.html

http://seasia-consortium.org/

詳細

開始:
2015/12/12 @ 8:00 AM
終了:
2015/12/13 @ 5:00 PM
イベントカテゴリー:
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