イベントを読み込み中

« すべてのイベント

  • このイベントは終了しました。

第24回ゾミア研究会のお知らせ(3/19)

2017/03/19 @ 2:00 PM - 5:30 PM

日時: 2017年3月19日(日)14:00~17:30(14:00開場)
会場: 京都大学東南アジア地域研究研究所 稲盛財団記念館201号室(東南亭)

 

【プログラム】
14:00 開会
14:10~15:40 セッション1 
木村真希子(津田塾大学)
「国家への反乱から国境を越えた先住民族ネットワークへ―ナガの独立運動と人権運動に見るゾミアの人々の現在―」

コメント:小島敬裕(津田塾大学)

15:40~16:00 休憩

16:00~17:30 セッション2 
高田峰夫(広島修道大学)「「ロヒンギャ」について-歴史と現在、議論の困難-」

 

【報告要旨】
木村報告
インド北東部のナガの民族運動を事例に、「反乱」や「紛争」、「弾圧」など、インド/ミャンマー国境沿いの山岳民族の多くが共通して経験した近代国家との関係を分析する。また、1980年代後半以降の国際的な人権活動におけるナガの人権組織の参加と他の地域の先住民族とのネットワークを考察し、ゾミアの人々の「現在」について新たな視点を提供することを試みる。

高田報告
 「ロヒンギャ」は、ミャンマーのヤーカイン州(またはラカイン州、一般的にはアラカン州)北部を中心に分布する人々、とされる。彼らをめぐっては、「難民」となって多数がバングラデシュ南東部に流入する事態が度々発生していること(2016年末からも新たに多数が押し寄せる事件が発生中)、さらには、2015年に多数が「ボート・ピープル」としてタイ南部からマレーシアに押し寄せ、世界中の耳目を集めたこと、等で、日本でも、彼ら自体と彼らを巡る問題には関心が高まっている。しかし、彼らがなぜそのような状況に置かれることになっているのか、そこにはどのような歴史的背景があり、また、近現代においてはどのようなミャンマー国内・国外の事情があるのか、については、必ずしも理解されているとは言えないようだ。
 今回の報告では、「難民」問題としてではなく、あくまで一歩引いた立場から、「ロヒンギャ」と彼らを巡る問題とを考えてみたい。また、2017年1月下旬現在、進行中の事態についても一定の考察を加えてみたい。

 

ゾミア研究会世話人(藤田幸一、下條尚志、堀江未央)

詳細

日付:
2017/03/19
時間:
2:00 PM - 5:30 PM
イベントカテゴリー: