モバイルプリンター for MacOSX
木谷 公哉(KITANI Kimiya)
- 0.はじめに
- 最近、私の周りの人たちの小型モバイル用プリンターの利用が目立つ。たしかに、出張中、あるいは家で炬燵にでもはいって印刷できることは魅力的だと思われる。そこで、実際に利用している人たちから話しを聞いたり、Webでの情報を見たりした中で私なりに製品比較をしてみたいと思う。私はMacOSXをメイン利用しているため、このOSに対応していることが必須条件となる。
※2004年11月執筆
- 1.機器選定条件
-
- MacOSXに対応していること。ただしサードパティードライバの利用によって対応することでもよい。
- 持ち運び可能なモバイル用であること。
- 無線を利用した印刷が可能なこと。
※以上をもとに、各メーカー毎に最軽量のものを見てみた。なおモバイル仕様ということで、印刷解像度については考慮しないこととした。
- 2.機器選定
- 結果として、
の二種類が浮上した。どちらもBlueToothを利用した印刷が可能だ。
- 3.機器比較
-
機能 | Brother MW-140BT | Canon PIXUS 80i |
重さ(すべて含む) |
300g |
1,800g + 5g(オプション) |
大きさ (幅 x 縦 x 高さ) |
100mm x 160mm x 17.5mm |
310mm x 174mm x 51.8mm |
用紙 |
専用感熱紙(最大A7) |
普通コピー用紙(最大A4) |
インク |
なし |
4色(黒1色とカラー3色) |
速度(A4) カラー/モノクロ |
15 ppm |
10 ppm/14 ppm |
印字範囲 |
不明 |
四辺縁なし |
無線 |
Bluetooth内蔵 |
Bluetoothオプション (BU-10) |
MacOSX ドライバ |
標準未対応 (MprintDriver) |
標準サポート (最新版ダウンロード) |
- 考察
- モバイルという点では圧倒的にMW-140BTの方よい。しかし感熱式であること、写真等カラー画像の印刷には適していないことを考慮すると、写真を含まない文書印刷にはMW-140BTがよいが、それ以外の写真印刷あるいは、B5, A4, はがきなどの用紙を使いたければPIXUS 80iのものを使うしかないといえる。総合的に見ると、出張などの利用目的にはMW-140BTが、リビングなどでの利用や写真印刷なども考えるのならば、PIXUS 80iがよいという結果になった。なお、2004年11月現在、市価を比べると(オプション価格含む)どちらも4万円台であり差はない。